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花たちからのエール



 旅先での事。キャビンをチェックアウト予定の早朝、車のタイヤがパンク!

車をレッカー車で運んでもらった後、車が戻ってくるのを待つのがいやだという息子の意思を尊重して、7マイルほどの山道を歩くことに。

 蒸し暑い初夏の真昼時。この中、歩きたいという息子を、頼もしく思いながら、「10キロのウォーキングも頂いた修行」と気持ちを切り替えたら、覚悟が出来ててきた。すると、足取りも軽く・・・まではならなかったけれど、足は動く。

 覚悟をすると、出来事が変わってくる。というか、出来事の受け止め方が変わってくる。

40分くらい歩いた頃だろうか。道のサイドに広がっている森の樹々や花たちが、私たちにエールを送りはじめてくれたのだ。それは、正午の刺すような日差しを、眩しい愛の光に変えてくれている黄色いけなげな花たちだった。光が反射しているだけと言われたら、それまでだけれども、私にとっては、宝物を頂いたようだった。結局、1時間半ほど歩き続けたのだが、町はまだ見えないのかと、遠くを目を細めて見つめはじめたころ、向こうから走ってきて、私たちの前で止まってくれたのが、修復したタイヤでたくましく走る我が愛車、チュバカ(ニックネーム)だった。

 この1時間半ほどのあいだ、息子からいろんな話をきけたことも、宝物だったなあと思う。

座って話すよりも、歩きながらの方が、会話が進んだりするものだよね。長い黒蛇にも出会えたし、1週間分ほどのエクササイズになったし、タイヤパンクでも、ただでは転ばない!このアクシデントに感謝。

 この時の、エールと感謝のシンボルになった、光る花たちの写真を贈ります。(*写真は、編集など手を加えていません。)この記事を見つけてくれたあなたに、エールをシェアできますように。

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